或る映画

/ 9月 24, 2022/ 医療・看護

在宅医療の映画

2021年2月に、ある映画が公開されました。主人公は青年医師。彼はガン患者である1人の男性と出会います。ガンの治療はとてもハードなもので、患者本人も辛いもの。しかも患者は末期状態です。せめて最期だけはと、辛くない状態にしようと奮闘します。
映画の中だけの話と思われるでしょうが、実話をもとにして描かれた映画。主人公となる青年医師は、実際に在宅医療をおこなっています。医師だって人間です。どういう風に在宅医療をすれば良いのかを模索しながら、患者のために奮闘しているのです。

在宅医療を選んだ理由は?

在宅医療を選ぶ理由は、人それぞれ。慣れない病院での入院を嫌い、住み慣れた家で過ごしたいという本人の希望も大きいです。そして映画のように、辛くない方法で最期を迎えたいと願う人の希望を叶えたいと考える方もいらっしゃいます。
病気で倒れている人はもちろん、元気に走り回っている人でも、必ず最期は訪れます。中には、希望しない方法でお迎えが来る方も、いらっしゃるのです。人生の最期が嫌なものならば、遺された方も気持ちいいものではないでしょう。

病気だけを治すのが治療じゃない

在宅医療は、自宅で病気治療に取り組むことです。でも病気“だけ”を診るのならば、家にこだわる必要もないでしょう。病院で診てもらった方が、万が一の事態にもすぐに対応できるからです。
そんな中でも、なぜ患者達は在宅にこだわるのでしょうか。映画の中の医師が導き出したのは、病気治療を遥かに超えた先にありました。彼の思いは全国的に広がり、在宅医療を検討している人のバイブルとなったのです。

いい人生を

患者の希望によりそい、人生のラストを華やかに彩るのが在宅医療の目的かもしれません。辛い方法ではなく辛くない方法で、人生に幕を降ろせるのは幸せです。
幸せをもたらしてくれるのが、姫路市にある薬局。薬局が目指しているのは、患者の声に耳を傾けて実行すること。姫路市の薬局では在宅医療にも力を入れています。映画はエンターテイメントの一種ですが、時には人生や医療のあり方についても考えさせられる事もあります。

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