宮城県の養豚場はどんなところ?養豚場の内容を紹介

/ 11月 30, 2022/ 農業・畜産

宮城県には養豚場が多くあります。
ただ、生産量に関しては、全国平均とほとんど同じレベルであり、多くもなく、少なくもない、ある意味標準的な地域と言えます。
また、一連の養豚ができる施設もそろっており、日本の養豚のモデル的な形で生産されています。
今回は、宮城県の養豚場の内容を紹介し、日本ではどのような養豚がされているのかを解説しましょう。

宮城県の養豚場でも分娩舎と一般的な豚舎を分ける

養豚場は、全ての豚が一か所に集められているというわけではありません。
分娩が行われ、子豚と母豚がその後しばらく滞在できる分娩舎が用意されています。
これは、宮城県の養豚場に限ったことではありませんが、専用の豚舎を準備しています。
ただし、新生子豚の適温は生まれた直後で約36℃、生んだ母豚の適温は約18℃と、適温が異なります。
そのため、ヒーターや床暖房、ゴムマット、敷材の工夫によって母子の温度差を調整するように管理しているのが特徴です。

宮城県の養豚場でも実施されている管理の基本とは

日本の養豚場は、十分な管理の下で行われています。
それは宮城県の養豚場であっても例外ではありません。
飼料と飲水を十分にあたえること、光を管理すること、空気調整をすること、温度管理、以上のポイントを押さえるのが基本です。

豚のライフステージに合わせて十分な飼料と飲水を与えて、消化不良や発育不良、肉質低下、さらには疾患予防を試みます。
水を多めに与え、餌1に対して水3程度にしているケースがよく見られます。

作業をしやすくすることや豚の食欲を上げるために、キッチンと同程度の明るさを確保し、1日16~18時間点灯しています。
これは、養豚場内での作業のしやすさにもつながるポイントです。

空気調整は、粉塵、空中浮遊細菌、ガスが養豚場内にたまらないように、空気の流れをよくします。

温度管理は、断熱や暖房を中心に、暑くなったら散水をする措置をします。

このほか、健康管理を厳密に行いつつ、無用の入り込みをしないようにし、豚にストレスをかけない試みもされているのが特徴です。

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