兵庫の運送会社の現状は厳しい?
兵庫県で有名になっているのが、神戸の異国情緒あふれる街並み、世界遺産の姫路城、有馬温泉など観光スポットの宝庫です。
神戸港や山陽道を擁する地の利もあり、物流の拠点としても全国的に知られています。
そんな兵庫ですが、物流の要である運送業界には今、深刻な陰りも見え始めています。
実際、近年では県内の中小運送会社の一部で倒産が報じられています。
その背景には、燃料費の高騰や人手不足、価格競争の激化など、複数の要因が絡み合っています。
特に、個人経営や社員数十人規模の事業者は、急なコスト増に耐えられず、撤退を余儀なくされるケースもあります。
兵庫の運送会社・倒産の理由とは
倒産という言葉はショッキングですが、その背後には“静かな疲弊”があります。
兵庫の運送会社にとって、近年の最大の打撃は「人材の確保難」。
ドライバーの高齢化が進み、若手が入ってこないという現象はもはや慢性化。
加えて、燃料価格の高止まりや車両維持費の上昇も続き、利益を圧迫しています。
さらに、ネット通販の拡大で業務量は増える一方なのに、単価が下がっているのが現実。
「運べば運ぶほど赤字」という悪循環に陥ってしまった会社も少なくありません。
運送会社の人員は削減されている?
「人が足りない」と言われる運送業界ですが、実は“人員削減”も静かに進行しています。
兵庫の運送会社では、長年働いていたドライバーが退職しても補充ができず、そのまま“実質削減”という形になるケースが増えています。
また、燃料費高騰や収益悪化を受けて、パート・アルバイトスタッフの契約見直しや、営業所の統合による人員整理も行われている実態も。
ただし、これは一方的な解雇ではなく、“持続可能な運営のための選択”として進められているものです。
運送会社の今後は厳しいの?
物流を担う運送業界は、日本の産業を支える大黒柱のひとつ。
しかし兵庫の現場では、「2024年問題」と呼ばれる労働時間規制の影響もあり、先行きに不安を抱く声が増えています。
今後は「長時間労働の是正」「安全管理の強化」「輸送効率の改善」といった課題が同時進行で迫られており、これまでの働き方や経営スタイルでは立ち行かなくなる可能性も。
一方で、IT化やDX、AIによる配車システムの導入など、チャンスも広がっています。